…それが、馬鹿っていう事じゃない。
本当に、馬鹿だよ…。
[フレデリカもまた、アイリと同じように抱きしめた(>>18)。だが、その感触は温かい感触ではなく…ごつごつした、石の感覚。その感覚を感じたアイリは、ただ涙を流す事しか出来なかった。
ただ、悲しかったから。
フレデリカを巻き込んでしまった自分の思慮の浅さに。
頭の気楽さに、腹が立ったから。]
………馬鹿。フレデリカも、私も、ほんと馬鹿。
そんな事、出来るわけないじゃない。
フレデリカを一人残すくらいなら…一緒に、死ぬ。
だから、そんな事言わないで。
…どうにか、この殺意を収められる方法を探そ…?
[だから、その怒りで溢れ出しそうな殺意を抑え付けたまま、アイリもフレデリカの真剣な眼差しを受け止め、その眼差しを返すように、真剣に、そして涙を流したまま―答えた。]