…………そもそも、どうして急にお菓子や魔法生物が現れるようになったんだろうか。
[それはアイリが思案していることとは、些かずれていただろう。
だが、少年としては気になっていたことだった]
今ここにはお菓子が……いつもよりたくさんある。お祭りだからね。
ここにあるだけじゃだめだったのかなあ……、
もっと欲しくなったとしても、屋台やってる誰かに頼めばよかったのに。
[いかに探偵っぽい思案を始めようとも、
もちろん少年は本職探偵ではない。
そこまで考えたところでやっぱわからぬ、という心境になり、
ため息をついたのだった**]