―回想・0日目・PM10:30・ラウンジ―
[相手>>11の動きに集中しようとすれば自然と動作は獣じみてくる。しかし、突然温かな風が顔に当たると目を閉じて、再びその瞳を晒す時には穏やかな表情を取り戻していた。
今度はこちらが観察される番。何かを感じ取ったのか内を探るような質問が投げられると、僅かな沈黙の後でにこりと笑って]
……君、下の兄弟が居るだろ。
[質問には答えず、けれども視線は合わせたまま背もたれに寄りかかる]
しかも仲が良い。少なくとも、世話を焼いて拒絶されたことはない。きっと後輩とかの面倒見も良いんだろうね。
――でも、野生動物には好かれないタイプ。
僕は人間だけど、野生動物や魔獣の方が気が合うかな。