[それだけ分かれば昼寝の時とは重ならない姿で横たわる兄を見れば状況を理解するには充分だった。] い……、嫌…… やだ、なんで…… いやああああぁぁ!!!![妹がいて、兄が“ある”部屋から静かな朝の宿に絶叫が響く。悪意めいた血文字>>1:356の傍残る前脚の跡は、二人と育った犬とは程遠い大きさ。]*