― 都市上空 ―そういう事だ。[求めるものを端的に示す言葉>>13に返すのは首肯。その、内心に巡るものは知る由もなく。高さを取ったオズワルドが空を滑る。現出した三日月斧に、ほぅ、と短い声を上げた後、霞色の翼が大気を打った。現れた刃が狙うのは、右の脇。大きく身を翻す事でその一撃をかわした後、『紡ぎ手』は翼の動きを止めて、敢えて、落ちる動きを取る。空の乱舞において、高さはそれだけで武器となる。それを敢えて捨て、無防備な落下の後、急激に加速をかけた降下でオズワルドの下へと回り込み]