[かといって他の皆がベッドで寝ている訳でもなく何処ででも眠れてしまうのは、習性なのかもしれない気がし。夜の散歩に出向いた面々を待つつもりだったけれど結局、自分もそのまま窓辺で眠ってしまったようだ。持ち上げられた頭の下に枕を押し込まれて夢現、何故か使命感に満ちた表情のリヒャルトの姿がそこにあり。きっとこれはリヒャルトの匂いなのだろう。『ありがとう』礼を述べつつ、良い香りのする枕に頬を沈めた]