― 翌朝、自室→宿 ―
[夜が明けて外が明るみ始めた。カーテン越しに顔に射すほのかな朝日に目を覚ます。
カーテンを引き窓の外を見れば陽を受けて輝く雪面が見えた。どうやら今日は昨日のように天候は荒れていないらしい。
支度を済ませ談話室へ向おうと部屋を出ようとして、パメラの悲鳴を聞く>>16。
アルビンは慌てて部屋を飛び出し悲鳴がした場所へと向った。従業員室には他に誰が居ただろう、ヨアヒムとパメラの姿を従業員室で見つければ、パメラの安否を気遣う様に側に寄り、ヨアヒムへと何事かと質問を投げつける。]
おい、ヨアヒム。どうしたんだ。
パメラはだいじょう……。
[鼻につんと来る、鉄の匂い。無惨なゲルトの遺体にアルビンは言葉を失った。]