人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


王国軍部隊長 セルウィン

― 回想・出立の日 ―

[兵役により、家を離れることになった日。
 見送りには、両親、使用人、そして兄――セドリック・アルニムが顔を見せていた]

『――帰って来たら、お前が家の跡を継いだらどうだ?』

[杖に体を預けながら、兄は柔和に微笑んで提案した]

『俺は体がこんなだしさ。
 お前だって貴族としての教育は受けているし、兵役を終えればそれなりの箔はつく。申し分ないだろう』

[兄の身体に関して、いろいろ噂されているのを知っての発言だろう。
 社交の場には出来る範囲で顔を出していることもあり、兵役逃れの嘘とまで言う者は流石に減ったが、それでも単純に不安視するような声はある。
 眉を下げて笑う兄を見て、セルウィンは鼻を鳴らし目を逸らした]

(20) 2019/11/01(Fri) 23:03:30

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