[引く力と押す力が合わさって、身体が一気に落ちる。そこへ、てこの要領で力が加わって、勢いはそのままに動きの方向が変わった。空中で一回転、二回転。回る視界の中でも、蒼い男の姿が大きくなるのは認識した。] そこの![やや翼を広げて回転の速度を落としながら、声を大きくする。] 関わる気がないなら、そこ退け! 手伝うんなら、足貸せ![つまりは踏み台にさせろ、との要求である。]