――回想:2日目昼食――
[食堂に入った時に周囲の視線と、一瞬遅れての囁き声が聞こえる。
視線の種類は概ねが好奇であり、ぐるりと周囲へ視線を投げ掛けてからため息をついて椅子に座る。]
すまない。俺の噂は、聞いているだろう。
「戦闘狂」は、根も葉もない話ではないからな。
[前線を志望し最前線で戦果をあげてきたカスパルには、戦闘狂だの悪鬼だのの噂は付いて回っている。
否定はしないし、する気も全くないから、近しい人物は非常に少ない。]
気にするなら近寄らない事を勧める。
俺の事は気にせず自由にしてくれ。
君からは嫌悪も畏怖も詮索心も感じなかった。
……ありがとう。
[彼が立ち去るようならば止めはしないし、共に昼食をとってくれるならば僅かに微笑んで礼を述べた。*]