[そして視線は癒し手の娘>>8へと][人間が魔族の軍勢に加わるのは稀にあることだ。 個々の事情は魔王の与り知らぬことではあるが、強き癒しの力を持つ者は魔族の中では珍しく、その噂は魔王の耳にも届くほどであった。 いつしか行方知れずになったとは聞いたが] よもや勇者の一行に加わっていたとは、のう。[微かに声を震えさす彼女を、楽し気に見詰める]