[その日はいつものように悪魔と戦っていた。人を誘惑する彼らとの戦いはずっとずっと続いている。メレディスはあんまり戦うのは得意じゃないけど、先輩の下でそれなりにやっていたのだ。今回は――大貴族が相手だった。軍勢を率いる悪魔は何度か見た顔だった。先輩に執着していて何度か戦いを仕掛けてきたのだ、その悪魔に先輩は捕まった。逃げろという声に反してぴぃぴぃ泣いて傍をはなれなかったメレディス自身の落ち度だ。でもでも、離れることなんてできなかった。優しい先輩だった、髪の長いぽかぽかの匂いがする]