[さて、ようやくお目当ての訓練生が己が目の前へと姿を現す。>>7
嗚呼、この日をどれだけ待ちわび楽しみにしていたか。
口許を緩ませて彼の前に立てば、初対面にも拘わらずグ、と彼の腰へと腕を伸ばし己の元へ引き寄せようか。
密着した身体、至近距離の顔に双眸を細めスン、と鼻腔に彼の匂いを浸透させた。]
嗚呼、失礼。君がとても魅力的でね?
俺は…まぁゲオルグと呼んでくれ。
あと堅っ苦しいのは好まない、ほら今も身体が強張っているだろう?
リラックスリラックス。
[恐らく身体が硬直しているのはこの体勢のせいだと分かっていながら態とさらさらと告げて。
リラックスと言いながら臀部辺りをさわさわしているのはご愛敬。
ふふ、と初心な訓練生を苛めるのも今に始まった事ではない。
いや、可愛がっている、の間違いだろうか。]
さて、カレルくん。
場所を移動しようか、こっちへおいで?
[腰へ添えている手を離すこともなく、もし抵抗されて離れればそれはそれで笑みを浮かべていたか。]