人狼物語−薔薇の下国

282 ルー・ガルー OROCHI 2 〜グラサガ合流編〜 


《奈落の書》の運び手 ベリアン

− 月さす断崖 −

[「話すっていうならぁ、聞いてあげる」
 自分の不手際で死なせた少女の母親は、はるばる不毛の地まで追いかけてきて、そう言ったのだった。]


   ──…、


[けれど、ベリアンは結局、語ることも責任を取ることも選ばなかった。
 吹きすさぶ風に流れる群雲が月の光を覆い隠した瞬間、ベリアンは身を翻して逃げ、崖から夜の海へと飛び込んだのだった。]

(20) 2014/12/04(Thu) 19:03:05

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby