[もうひとりと一匹、倒れ伏している影。暫しの間逡巡したが――。恐らく連れて帰らないほうがいいのだろう。そう判断すると。もう一度だけじっと門の会った方向を見て、長い長い礼をして。それから北へと進路をとった*]