―メイン・サロン―
[ローがヴィクトリアに、カレルを守ってくれ
命を賭して…と冗談に紛らせて言った>>5:268>>5:269
などとは、知る由もないまま。]
ローさんまで…どうしたんです?
[こちらを見たローが、微かな…
どこか安堵めいた溜息を吐く様子に。
どういうことだ?と首をかしげた。
掌の仕草で、送ってきてくれたらしいと悟れば。]
あ、はい…すみません。ありがとうございます。
心配かけてごめんなさい…
[状況がよくわからないが…ローにもヴィクトリアにも
心配をかけたらしいと、一先ずそう謝って。
ローの満面の笑みと言った様子の笑顔に……どうしてだろう。
微かな胸騒ぎめいた痛みを覚えて、瞳を揺らす。
彼が場を去るようなら、その背中を見送った。*]