― 王の間で調査結果発表を耳にし ―
["文と軍の合同による"調査の結果、と強調する言葉を耳に入れつつも、頭の中では留まらず>>0。
偽造された痕跡は無いと>>1、嘘だと叫ぶ前に、続く言葉には何かを崩させる音が聞こえる。
“玉璽の印影も細かい部分まで一致し、偽物の可能性は皆無”
“文書の保管庫に立ち入ったのも陛下のみであるという証言”
その言葉、その調査結果、偽装出来ないと確定出来ず偽だと主張する事も出来ようが、最早そんな事はもうどうでも良い。
一月半前に父が告げた事は此方を欺く為だと受け取ってしまえば今まで積み上げてきた物が全て崩壊していきそうなのが感じられる>>1:265。]