―Nルームへ向かう途中―[左肩の裂傷から溢れる血を右手で押さえながら、僅かに頷いた。薄暗い灯りの下、滑る赤い液体に足を取られぬよう、よろけながら立ち上がり。フィオンに付き添おうと、同行する] ……すまん、今日は… お前の疑ってる”ハダリー”を聴こうと思ってたのに 無理、みたいだ…。[走ろうとするだけでも霞む視界に、ひどく申し訳なさげな声で、ダーフィに囁いた]