― 川 ― ん、ああ。[待っていて、という言葉に一つ頷いて、二刀の手入れに意識を向ける] ……これで納めたらまた抜けない、のオチはねぇよな?[雷纏う龍の彫られた『紅雷』の刀身を見つつ、小さく呟く。どうして抜けなかったのか、そしてどうして今抜けたのか。それが、持ち主の意志力に刀が感応したが故の結果……というのは、知れぬまま手入れを進め、鞘に納める]