― 砂浜―蛟の艦長代理まで攫われたのか。[砂浜に戻り、何かと慌ただしい様子に事情をきき、男はまた眉間に皺を寄せた。ガートルードが被害を最少に食い止めたのは、不幸中の幸いというべきものだったが。]…ディークと同じ場所に居るというなら、そう悲観する事もあるまいて。[知らせてくれた船員へとそう述べて、食事と休息をとの号令に、男もまた物を口にいれる事にした。十中八九と予想通り海老料理だったが、存外に美味く食べられた事もまた幸いの一つか*]