[そもそも始めた理由が理由で、離れた理由も理由で。正直、もう戻る事もないだろうな、なんて思っていたのに、『任務』という形でまた、ここに来て。そうして、走り回って――改めて気が付いた]……最初は、逃げこむための場所だったけど。いつの間にか、俺自身が好きになってたんだよな、ここの事。[だから、『護りたい』と素直に言えた。現実の空と宇宙《そら》、それと同じくらいに大事な場所なのだ、と。今、この空間を共有している彼らと共に動く事で、それを感じ取れたから。『任務』は勿論大事だけれど、それを超えて、この場所を護りたい、と思えたから]