主よ、待たせたな。支度は済んだぞ。[唯一変わらぬ形を保つ扇を手に、傍らの主へと顔を傾け。>>15この場に喚ばれてから何度と差し伸べられた手に、やわりと微笑み返した後]うむ。往こうか、主《あるじ》。[今までと同じように手を重ね、月の舞台へと足を進めた*]