[何かに驚いたような、そんな声が聞こえた気がして名を呼んだけれど。
先に行っているという彼の言葉に、声をあげたか問うよりもその後を追いかけることを優先してしまい]
うん。
クララも、また後でって言ってるから。
[>>18一緒に行く?と足を止めた彼に駆け足で追いついて頷きを返す。
本音を言えば泣いている彼女一人を置いて離れることに案じる想いもあるけれど、クララは傍目からも感情の整理がついていない様に見える。
こんな時は、ある程度落ち着くまでは一人で居たいと、私でも思うから。
せめて、少しでも早く彼女の心が和らいでくれたらと思いながらリヒャルトと共にカフェに向かい。
遅めの昼食ということで、野菜と玉子焼きのサンドイッチと柑橘のジュースを頼んだ*]