[オズワルドと対戦相手の影が重なり、光と熱の炸裂とともに離れる。
それは両者の反発の証のようであり、また運命の化学反応が起きたかにも見えた。
あれは、死合いのいろではない。
オズワルドだから、の一言で納得できてしまう何か。
飼い主は飛ばされた先でかろうじて態勢を立て直している。
少なくとも浮いているだけの力は残していた。
もう一方は炎の翼を靡かせながら落ちてゆく。
それを確認すると、翼を一打ちして更に下に回り込まんとした。
オズワルドが名を呼ぶのが聞こえたが、制止の響きではない。>>10
振り返ることなく、そのまま