人狼物語−薔薇の下国

453 姫と聖地を守り抜け!


守護騎士 カスパル

― 祝祭の夜 ―

[ その夜は結局町をあげての大宴会となった。傷の手当を受けてから、自身もその宴に顔を出したカスパルは、忙しく料理を運ぶフランツを見つけると、声をかけた ]

親父さんには、どやされずに済んだみたいだな。

[ すでに両親を亡くしているカスパルにとって、フランツの一家は身近に在る、暖かい家庭の象徴のようなものだった。だから、彼が無事であった事を本当に嬉しいと思うのだ、とは、口にはしなかったが ]

騎士隊の若い連中も、お前さん達の助けには感謝してた。礼代わりにどんどん町を儲けさせにいけ、と言っておいたから、当分忙しくなるぞ。

[ 「達」というのは、彼の友人である宿屋の息子や、町の若者全てを指している。多くはセーファで、商売を営む家が多いから、と、そんな風に言って笑った ]

ありがとう、フランツ。お前達がいたから、私達も、後ろを振り向かずに邪術師に立ち向かうことが出来た。これからも、よろしく頼む。

[ 最後には、そう、素直な礼を告げて、まだまだ忙しそうな食堂の跡取り息子の肩を、がんばれよ、と叩いた* ]

(19) 2016/11/09(Wed) 20:00:23 (fukafuka)

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