人狼物語−薔薇の下国

176 ねぼすけ狼とうさぎさんの黒い森


楽師 カスパル

[散々泣いて、ようやく一息をつく。スン、と鼻を鳴らしながら狼について考える。]

 なぜ、ゲルトさんを連れ去ったんでしょう?
 狼にとって都合が悪い存在だった、とかでしょうか?

[では、狼にとって都合の悪い存在はなんだろう。例えば疑われていた、真実に近づいていた。回らない頭で色々考えるけれどどうも違う気がする。
ゲルトを食べても自分の正体はばれにくい場所にある。それはあるかもしれない。
ゲルトの一番近くにいたファミルは、と少し考えてみたが少なくとも、ゲルトが一番に信頼していたファミルが狼とは思えない。]

 お腹がすいているなら、私を食べれば宜しいのに。

[決して死にたい訳ではないけれど、仲間が傷つく位ならと自棄になった頭で思う。レトもすっきりするだろうし、仲の良かった幼馴染みのゲルトはもういない。惜しまれる命ではないだろう。
狼を探せれば一番だけれど、迷宮にさ迷いこんだ頭は破滅的な事を考えるばかり。

まとまらない思考を抱えたまま、小屋へと戻る。誰かいたなら言葉を交わしただろう。]

―朝食後→昼―

(19) 2014/04/16(Wed) 12:40:11

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