――パメラ。
お前が、私のことを気にいっていない……
実は嫌っているのは、知っているよ。
よもや、とは思うが……
[疑っているような、しかし悲しそうな表情を作り、パメラを見やる。
猿芝居にしてはなかなかうまく出来ているのではないだろうか。
勿論、村長の真の目的はパメラを糾弾することではない。
姪をねちねちといじめるのは、ぶっちゃけ楽しいが。
己がパメラに向けた疑いに便乗して、人間であるパメラに疑いをかけようとする者、パメラを庇おうとする者、それから――他人ごとのように傍観する者はいないか。
そういった反応を見る為の芝居である。
ある程度周囲の反応が見れたら…本格的にパメラが疑われる前には、種明かしをしてやろうと思うが。それまでは、姪をいじめようと思った。**]