人狼物語−薔薇の下国

548 飛天虹路 ―聖竜王国深淵行―


天聖の騎竜師 オクタヴィアス

― 霊王の領域 ―

[飛んで、たどり着いた先にあったのは――静寂。
先ほどまでとは一転、神殿か何かを思わせる石造りの空間はしん、と静まり返っていた]

 ……あれ、思ってたより静か……?

[予想と異なる展開に、惚けた声を上げているとぽう、と空間に光が生じる。
色とりどりのそれはふよふよふわふわ、と騎竜師たちの周囲を飛び回った後、唐突に形を変えた。
あるものは光の玉のまま、別のあるものは魔獣や妖魔を思わせる姿に。

それらは皆、もの言いたげに来訪者たちを見つめていた]

 ……でも、やっぱりこれは必要な事、と。
 さっきに比べれば、楽ではあるけど。

[ぽつり、と呟いた後、青年は若き騎竜師たちを振り返り]

(19) 2021/05/15(Sat) 01:20:08

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