[ナイジェルの所を辞した後、次に向かったのはこの場に残って《猿》を待つ《骨牌》の隊長の所]
悪いんだけど、ちょっと頼まれてくれん?
あんたらが合流する《猿》のお頭様に、これ、渡してほしいんだ。
[言いながら差し出したのは、可愛らしい刺繍のされた小さな袋と、色とりどりの糸を編んだ腕輪。
小さな袋は香袋になっており、ほんのりと甘い香りを漂わせている]
ああ、ウチの……リンザールの小女神から、頼まれてね。
直接手渡ししたかったんだけど、会えそうにないから、渡しといてほしい。
[小女神ってなんですか、と問われるなら、俺の可愛い姪っ子、と全開の笑顔で説明して。
相手にあー、と言わんばかりの顔をされるのはよくある事だった。**]