[今のように流暢に喋る──どころか、時々度が過ぎて煩い、と言われるようになったのは、士官学校に入ってから。
髪を切り、過去を振り返らない、と思い定めて。
なら、変わらないと、と意識を切り替えた結果そうなった。
一部からは軽薄、と取られる事もままあったが、それも受け入れて]
あははー、なんていうか、結構過保護さんなんですよねぇ。
[公開教練には可能な限り顔を出す養い親>>1:180の事が話題になれば、そんな風に笑ったけれど。
そうやって、来てくれる事、それ自体は嬉しかった。
自分のやりたい事を、自分の意思で選び取らせてくれている事。
それが幸運だという事は、士官学校での人付き合いの中で感じていたから。
言葉にしない、態度に出さない感謝はいくつもいくつも積み重なっていて]