[この短期間で、翼の扱いに習熟しつつあるように見える”リンゴ”は、再び空へと上った。呟き、眼差し、そして獰猛な笑い。続けられた宣に、ぽつ、と熱が宿った気がした。懐かしい。 (見ているさ。おまえのことを、いつでも。)小さく顎をひいて頷き、ハルバートの橋が掛かった瞬間にかかる力に、短く瞑目する。力を揃えて押し込みながら、タフな”リンゴ”をハルバートごと、さらに上空にブン投げるべくスイングした。狙いはちょうど、蒼い髪の男が観戦を決め込んでいる辺り。>>3 *]