― 忘れがたき記憶 ― ……うん、絶対だからな。 また、会うんだから忘れんなよ![孤児院にいた頃、幼馴染とも呼べる相手が引き取られる事になった。それは喜ばしい事だし、事実喜んではいたのだ。でも寂しさもあって、泣きたい気持ちでいっぱいだった。] シュテはシュテ、俺は俺。 うん…うん、分かってる。[それでも泣かなかったのはシュテが笑顔だったから。きっと彼だって寂しいと思ってくれているはず。それくらいは自惚れてもいいと思っている。]