─0日目・AM11:00・エントランス─
[小柄とも言える身体から発された声は、よく通って一語一句はっきりと耳に届けられる>>14。こうして刺激を貰える相手が集っているというのは、ここに来た甲斐があるというものだ]
俺は、レオンハルト・マルティン。レオンでいいぜ。みんなにそう呼ばれてるしな。
……ハイネ、改めてよろしく。
[相手に比べると随分と緊張感のない返しになってしまったかもしれない。差し出された手を力強く握って握手を交わす。どこか壁を感じる相手の笑みに、少しでも距離を縮めるように陽気な笑みを向けた。気安い振る舞いが人に好まれることも逆に格式高い者達に疎まれることもある。さて、彼はどちら側の反応をする人間か]
んじゃ、受付行こっか。
[挨拶は軽めに切り上げて受付へと促す。ここで話し込んでは通行の邪魔にもなりかねない。友好を深めるのなら手続きを済ませてからの方が無難だろう]