[ゆったりと身構える体が、無意識に得物を掴む仕草をする。途端、右手に重みが生じて、がくりと体が下がった。確かめるまでもなく、愛用のハルバードが手の中にある。] やっぱりそういう世界か。 上等だ。[左腕を振れば、金属の籠手が現れる。残る身体を。革鎧が覆った。背中がどうなっているかは見えないが、飛ぶのに支障はない。] いいぜ。来い。 誰が主人か、思い出させてやる。[右手で柄の中ほどを持ち、斧頭を肩に担ぐようにして、左手で誘った。]*