人狼物語−薔薇の下国

270 【誰歓】恋人爆発!クリスマス村!


補佐官 ギィ

[夢のことは殆ど覚えてはいない。
ただ、彼女は泣いていた気がする。酷く苦しそうに、泣いていた気がする]

―――――…?

[柔らかな囁きで、ぼんやりと覚醒した。
見慣れた天井。自分の部屋だ。声を発した愛しい人は、隣で静かに微笑みを浮かべている]

オクタヴィア。

[どうして此処に居るのか、とか、そう言ったことよりもまず先に。その存在を確かめたくて、身体を起こし腕を伸ばす。指先に触れる彼女の頬の体温は、それが幻ではないことを告げていた。
…当たり前だ。彼女は男の行動を、奇異に思っただろうか。
冷えた空気の中、差し込む日差しが暖かい。昨日までの漠然とした不安は何故か雪のように溶け去り、代わりに心に鈍い痛みを残していた]

ヴィオ。

[彼女の顔をじっと見つめたまま、思考するより先に言葉が口をついて出た]

(18) 2014/10/29(Wed) 10:30:47 (karara)

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