[戦舞台に乱れ咲く、二対四華。その繚乱を追う表情は、戦神としてのそれ。呼応するように、抱えた太刀が微かに震えた]……騒ぐでない……と、言いたい所だが。今の内だ、堪能しておけ、桜月。[この先、ここまで激しい気に触れる機会はそうはあるまい、と。そう思うが故に、半身の震えを押し止める事はなく。力と力の交差の果て、その決着を見届けるまで紺青は闘舞の場より逸れる事はなかった]