[野茨公からの贈り物に触れはするが受け取る事は躊躇われた。大事な物と思えばこそそれを受け取る資格があるのか悩む。贈り主からの真心を感じるからこそ――。] ヴィンセント様。[名を呼んで、そと貌を上げる。] 受け取る前に――、あなたにこの血を捧げたい。 我が君からの伝言と贈り物を届けて下さったお礼に。[公弟に血を捧げ、それでもこの命が続くならそれを運命と受け入れて、主からの心を受け取ろうと、思う。]