― 前夜:弔いの後に ―[お疲れ様、と声を掛けてきたディーターの顔色は悪い。と神父は思った>>16何処か鬼気迫るような――何処か、危うくて今にも折れてしまいそうな冬の枝の様なそんな風に、己には彼が見えた神父言うなって。って普段なら言うだろうけれど其れすらいえなくて] 疲れてんのはお前の方だろ。まったく いつもいつも人のことばっかだから 自分を、顧みるの下手だなお前[そんな姿が。痛ましくも君らしいからこそだから君を信じている。強く――つよく]