ぐ―――……ッ、 撤退だ!!! 殿を固めつつ、行けるものから森へと向かえ。[そう指示をしながらも、マーティンの意識は後ろ髪を引かれるように。何度もエドルファスの方を振り向きながら。>>3:296 幸いなことに、撤退していく自軍を正規軍は追いかけることはしなかった。武器の構えを解かないまでも、決して追う事はせずに、我等が軍を見守っている。その先頭、銀灰の剣士に問われる。 ―――胸が、鷲掴みされるが如く痛んだ。]