人狼物語−薔薇の下国

532 天命昇華


桜石の魔人 イングリッド

― 森の中 ―

贄、ねえ…

[ 主従と別れた魔人は、大鹿を湖畔に向けて歩ませながら、小さく独り言ちて、そっと息を吐く。 ]

どっちかというと、求めるよりも、捧げるほうじゃないかな?
世界の柱なんてものまで務めた酔狂なんて。

[ ねえ、姉さま?と、風に乗せる声は、厭うでも嘆くでもなく、ただ少し、笑うような色を帯びる。** ]

(18) 2020/02/25(Tue) 17:02:51

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