……ま、頑張ってない、とは言わんけどな。 でも、勝てたのはここにいる皆のお陰だから。[文字通り、皆の心が一つになったが故の勝利だから、と告げる。どうにも、こういう真っ直ぐな賛辞はこそばゆくていけない。そんな思いが滲ませた苦笑には、気づいているのかいないのか。お礼したいから、お祝いの準備のお手伝いいっぱいしたんだよ、という少女の主張に、何気に逃げる気満々だった宴会から逃げられなくなったなあ、なんて。ちょっと考えたのは、誰にも気づかれてはいない……と思う。多分。**]