[東の空の端が白む頃。
宴の幕引きの時間と相成れば、そろそろ飲む酒も尽きるだろう。]
さて、そろそろ我も帰るとするかぇ。
ギィは今年の主催、ご苦労であったな。
来年の集まりも楽しみにしておるよ。
[今年の主催であったギィと、
まだ未定な来年の主催へ期待の声をかけ。
館の外に出れば仮初の姿は崩れて
青白い鱗を纏った大蛇がその場に現れた。]
そう不機嫌な顔をするでないよ。
少しは楽しめたかぇ?
[外で待っていた膨れ面の主に細い音を立てて笑い、
宥めるように体に巻きつく。
そのまま主の魔法で、消えるように棲家へと戻っていった。*]