[もう少し、あと少しだけ、満たされる事を知らぬはらぺこのこどもの姿をしたけだものが、腹の内で何時も通りに強請ったけれど、>>11走り出した彼が気になって、顔を上げた]……――ごちそうさま。[焦点の合わぬ虚ろなカシムの瞳をそっと瞼を下ろして閉じてやって、眠る前の挨拶の様に頬に口付けを落とせば、濡れた己の唇を舐めつつ部屋を後にし――]――カシムの部屋→厨房――