― 天翼の領域 ―
[休息の後、青年の瞳は空へと向けられる。
現れた場所よりも高い所、六翼が最初に浮かんでいた辺りに、白い光の渦が生じていた]
……さて……次は、あそこ、か。
[ぽつり、と呟いた後、落ちたのは盛大なため息]
……まぁ……来てないと、思うけど。
[零れたそれに、白銀がどうだろねー、とでも言いたげにきゅー、と鳴く。
ともあれ今は、と青年は気持ちを切り替えて]
それじゃ、行こうか。
次を越えれば、最下層だ……それだけに、ちょっと面倒な作りになってるけどね。
[苦笑滲ませ告げた言葉はどう取られたか。
ともあれ、騎竜師たちが次に向かうのは空中に浮かぶ光の門、その向こう]