ま、なんにしても。 ふつーの兄弟喧嘩ができる状況にするには、全力で当たるしかねーわな。[苦いものが浮かぶのは一瞬、口調も表情もすぐにいつものあかるいものへと変化する] んじゃ、あんまりだらだらしてる訳にも行かねーし、俺、戻る。 色々落ち着いたら、一緒に飲もーぜ。[どこまでも軽い口調で告げて、踵を返す。一本に括った尻尾髪──少年の頃から変わらぬそれがふわ、と揺れた。**]