─ スラム街・路地 ─
[建物の陰に入って動きやすい態勢を整えている間に、>>1:93視線の主も移動してきたらしい。
屋根の上からも死角になっている為か、路地からこちらを見るその姿は猫にも似ていたけれど]
…お耳、随分ぴんとしてるのね。
[体格に比べて大きな耳が猫らしくないので違う種だろうと思いつつ、見たままの感想を声に出して。
どうせ逃げた所で匂いや気配でも察知されるだろうと、その小さな目からは逃げることも距離を取ることもしなかった。
そうして歩いていくと、道の先から微かに覚えのある匂いを鼻が拾った*]