……あ、の。[二つ目の『故郷』に別れを告げた後。乗せられた艦内を案内されている最中に、ぎゅ、と服の裾を握って引っ張った] ええ、と。[言いたい事は決まっているのに、短いそれを音に変えるのがどうしてか大変で。しばし、口をぱくぱくとさせていたから何事か、と思われたかも知れない。結局、それから5分はぱくぱくを繰り返した後] あ……り、がと。[見つけてくれて、連れて来てくれて。そこまでは言葉にならなくて、また黙り込んだ]