[一度広間に立ち寄る。大きな窓からは庭園の一部が見え昨日家主に薔薇を見ないか誘われていたことをふと思い出す。]……あ[そこにフランツがいた、散歩にでも出ていたのだろうか。屋敷に戻ろうとしてか、玄関のほうへ歩いて行くがどこか頼りない足取りに見えた。昨日夕食の時自分を見て困った顔をしていたのには気付いていた。やはりきちんと謝罪するべきかもしれない、別に彼のことを嫌ってはいない。あんな顔をさせる為に言ったわけではなかった]