[と、その時身体に異変がおきる。身体が自分のものなのにまるで自分のものでないような感覚。竪琴を抱えていた腕が勝手に開かれると、派手な音を立てて竪琴は床に落ちた。背中の2枚の純白の翼が、ばさばさとはためくと身体が浮いてゆく] えっ、なんで?[自分で望んだわけじゃない身体の動きに戸惑っても、動きは止まらなかった。そのまま翼をはためかせると、空高く昇っていった] あっ、ボクの竪琴……![回廊の床には竪琴だけが残された**]