[ 犬に肉を与えていた雑兵Aが、『あんまりうろうろするなよー』と犬に手を振ってその場を離れていく。それと入れ替わりに、カレルがやってきて。>>13抜いたフランベルジュはそのままに話しかける ]ブラオクヴェレ大尉、――その犬、どうも不自然な感じがするので今この場で始末しようと思う。鳩や馬も軍が使う。犬を使っていないとは言えない。それにその犬は人に慣れているようで、随分と用心深い。特定の人間に懐かないのも変だ。――つまり”飼い主”がいる。